top of page
生命の樹、月夜の部屋
Wall art Festival ふくしま in 猪苗代 2022
2022.11.3–10
猪苗代高校(福島県 耶麻郡 猪苗代町)
-
-
正面には、リサーチで訪れた磐梯山と猪苗代湖の夜のシルエットが描かれている。裏面には、満月に照らされた動物たちの活動、星の運河、森羅万象を記している。また猪苗代には"手長足長"という妖怪の伝承が残されており、物語の中ではこの妖怪は人間を食べたり、作物を荒らしたりと非道な行いをする存在として描かれている。その妖怪の姿は、厳しい寒冷地域の自然環境を象徴しているようだった。壁画の磐梯山の尾根には、猪苗代の土地を見つめる手長と脚長が描かれ、自然との共存における畏怖を描いた。
壁画の制作中にはワークショップが開催され、「動物たちの中心部に土で猪苗代の自然を描く」という形で地元住民と在校生に制作に参加してもらっている。 また、舞台役者のシダミナさんを中心とした猪苗代小学生によるダンスパフォーマンスや、廃材エコビレッジ「ゆるゆる」の村長である傍島飛龍さんによる即興ドラムオーケストラワークショップが、ツアー参加者とともに開催され、それぞれのアーティストたちが忘れられ使用されなくなった「場所」の再生を試みた。

bottom of page