top of page

山水の精霊

あさひAIR おもいっきり水

2022.8.20–10.10

三俣山荘図書室(長野県 大町市)

粘土、煤、染料(アヤメ)など

立山、燕岳、湯俣山への登山を通し水が山から麓へと辿り着く“水の旅”を観察。それを元に大町市の人々と共に北アルプスの豊かさや自然とその険しさを7mと4mの2枚の帆布に描いた。

画材は沢周辺で収集した粘土、古民家から出た火鉢の煤、町の花でもあるアヤメの染料などを使用している。

フィールドワークでの登山では立山で聴いた雷鳥の鳴き声や、燕岳で観察した月光に照らされた山脈の筋、尾根を歩く人々のヘッドライトの灯、湯俣から吹き出す源泉の熱さや野生の温泉に浸かる人々など自然と人の営みが交わってゆく瞬間が印象的だった。その情景を大きな精霊の姿そして精霊の頭から湧き出す水脈を描くことで表現することを試みた。

そして、展示の最後には荒山林業さんの協力を経て山中の木々に作品を吊るし、数時間限定展示として大町のトーテムを出現させた。

撮影:Tsuyoshi Hongo

山水の精霊

©︎2023-2025 HARUNA SUGISAKI.

All portrait rights.

bottom of page